第8回 アートであそぼう!乳幼児のための参加型演劇『物語を旅する〜お空のせかい〜』公演レポート
3月31日(日)に第8回 アートであそぼう!乳幼児のための参加型演劇『物語を旅する〜お空のせかい〜』 の公演が終了しました。
今回は昨年に引き続き、京都市を拠点に全国で活動されている、BEBERICA theatre companyのみなさんにお越しいただきました。
最初に行うのは、短時間のワークショップ。
まずは色々な方法であいさつをして、参加者のみなさんと交流をします。
ひじをつけて挨拶したり、おしりをつけて挨拶したり。
そして“ 手触り散歩 ” といって、会場内のざらざら、ツルツルしているものをみんなで探していきます。
ちなみに、あかちゃんがお母さんのおなかの中で、一番最初に手にいれる感覚は触覚なんだそうです。
触覚を楽しんだら、次は目を閉じて耳を澄ませ、周りの音をたのしみました。
ワークショップが終わり、気持ちがリラックスした状態で、『物語を旅する〜お空のせかい〜』の上演が始まりました。
今回の作品は、おとな鳥とあかちゃん鳥が、自分たちの住処を探して旅しながら春夏秋冬の四季を過ごします。
まずは、こどももおとなも羽をつけて鳥になります。たくさんの羽のなかから自由に選んでいきます。
春は、巣作りの季節!長いチューブがみんなの大きな巣になりました。
次に、たくさん葉っぱがついた木から、ひとつひとつ手にとって、葉っぱをくっつけていきます。
みんなで協力して巣に葉っぱや枝をさして、ふかふかの巣が完成しました。
夏、秋、冬と、四季を過ごす中で、様々な困難が起こります。
ミミズやクモといった、虫たちも登場します。
冬はビュービューと吹雪が吹き、巣を襲います。
四季を終えると迷い込んだのは、不思議がいっぱいの場所。
オゾン層や、月や星がキラキラと光る美しい宇宙の冒険を楽しみました。
そして最後に辿り着いたのは、あたたかな光が差し込む穏やかな世界。
耳を澄ませば水の流れる音が聞こえ、さわやかな香りがします。
上映時間はワークショップも含めて約1時間ほどでしたが、
次々と場面が変わり、その度にあかちゃんとこどもたちの表情もたくさん変化していきました。
普段何気なく触れている感覚を改めて意識してみることで、心地良かったり、美しく感じることができる公演でした。
ご来場いただいたみなさま、BEBERICA theatre companyのみなさん、ありがとうございました!
クレジット
主催:(一社)福知山芸術文化振興会
後援:福知山市
制作:(株)Locatell
写真:田中梨乃