参加型展覧会「わが家の太清さんー市民が発掘する未公開作品展ー」開催レポート

2026年1月12日(月・祝)・13日(火)の2日間、参加型展覧会「わが家の太清さん―市民が発掘する未公開作品展 ―」を開催しました。

本展覧会は、市民の身近な場所で大切に守られてきた佐藤太清こと「太清さん」の作品を紹介することで、作家と地域とのつながりをあらためて見つめ直す機会として企画したものです。

開催の経緯

2025年2月、当会代表の吉田佐和子や、太清さんを祖父に持つ福知山市佐藤太清記念美術館 顧問の安田晴美さん、市民有志が中心となり、「見てみよう!話してみよう!鑑賞ワークショップ」を実施しました。

ワークショップには、大学生や一般市民が参加し、美術館で安田さんの解説を交えながら作品と向き合いました。

鑑賞後の意見交換では、作品そのものだけでなく、地域と作家の関係性についても活発な声が交わされました。

その中で浮かび上がったのが、「市民の家に、まだ知られていない太清さんの作品が残されているのではないか」という視点です。

家庭や店舗で静かに受け継がれてきた作品を持ち寄り、展覧会という形で共有できないかという思いが、本企画の出発点となりました。

作品募集

2025年9月、「あなたの家に『佐藤太清』の作品が眠っていませんか?」と広く市民の方々に呼びかけ、作品募集を開始しました。

新聞記事をきっかけに問い合わせが寄せられ、知人同士で声を掛け合う動きも広がっていきました。市民一人ひとりの関心と協力が、少しずつ形になっていく過程でした。

募集期間終了時には、8軒のご家庭や店舗から、長年大切に保管されてきた作品が集まりました。いずれも、日常の暮らしの中で守られてきた、かけがえのない作品です。

作品調査

2025年11月末、安田さんとともに作品提供者のご自宅を訪問し、作品を一点ずつ確認しました。

作品が手元に届いた経緯を伺いながら、安田さんからは背景や制作時の特徴について解説があり、作品への理解が次第に深まっていきました。提供者の方が熱心に耳を傾ける姿も印象的でした。

Screenshot

「絵の見方が変わった」「あらためて大切にしたいと思った」といった声が聞かれ、作品を介した新たな対話が生まれる場となりました。

展覧会当日の様子

会期中は、市民の皆さまからお預かりした未公開作品15点を展示し、一点一点の作品の前で足を止め、静かに見入る来場者の姿が見られました。

初日には、安田さんによる作品レクチャーを実施。

30名を超える参加者が集い、解説に耳を傾けながら、作品の奥行きや表現の魅力を味わいました。

あわせて上映したのは、作品調査の様子を記録した約35分間のドキュメンタリー映像です。

映像を見た後、さらに1時間以上じっくりと作品をご覧になる方や、映像と作品を交互にご覧になる方もいらっしゃいました。

子ども連れの来場もあり、保護者と一緒に絵を眺めたり、感じたことを言葉にしたりする光景が広がっていました。

世代を越えて作品と出会う場となったのではないでしょうか。

2日間の会期中、来場者は途切れることなく、合計202名がご来場くださいました。

さまざまな年代の市民が同じ空間で作品と向き合い、それぞれの距離感で太清さんの世界に触れていたことが、本展の大きな成果です。

ご来場くださった皆さん、大切な作品を提供してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

左から、市民有志として本展に主体的に関わってくださった川勝優さん、福知山芸術文化振興会  坂根ここの・吉田佐和子、監修いただいた安田晴美さん

おしえて!みんなの感想

⚫︎小さい作品をみることができてよかった。
⚫︎小学校6年生の時、講堂に先生の絵が飾られました。
 その頃はカーテンは無く、毎日絵を拝めました。
 絵の鑑賞が好きになったきっかけはミミズクの絵でした。
⚫︎すべての絵が美術館にある絵と違い身近で 明るい雰囲気で、ぐっと太清が近づきました。日本画をじっくり見ようと思ったのは初めてでそれぐらい惹きつけられました。
 安田さんの語りが素晴らしい。明日も語ってほしいです。
⚫︎「太清さんの作品」というものを通じて、色々な方の日常に少し触れられるような空間で、とても素敵でした。
⚫︎作品自体もすごく魅力があり、 自分の知らなかった世界と出会えた感覚で楽しかったです。
⚫︎壁に飾ってある梅が花瓶にいけてある絵が特にすきでした。
 小さい頃に花瓶をよく触って遊んでいたのを思い出しました。
⚫︎近くではじめて見ました。美しさにうっとりしています。
 すばらしい作品がまだまだあった事におどろきました!!
⚫︎いつも大きい絵を見ているので、小さい絵を見るのは感激しました。
⚫︎美しい絵に感動しました。
⚫︎思いがけず大変すばらしい作品を見る事ができ、私も、もう少しがんばろうと思いました。
⚫︎安田さんのレクチャーが素晴らしく、感動しました。
 ただ単に「研究者」というのではなく、家族として小さい頃から親しまれてきた「おじいさん」の芸術が心身にしみついているところからの探究、それに基づくお話で大変学べました。
⚫︎福知山市民、みんな来てほしい!そして図書館などに画集を置くべきと思いました。
⚫︎ぼくはつるの絵がすきでした。つるがとんでいるのがかっこいいと思いました。
⚫︎太清さんは福知山の画家だったんだなぁとしみじみする展示会。美しく味わい深いです。
⚫︎改めて佐藤太清さんの絵を観ることが出来て良かったです。良い機会をありがとうございました。
 これからも福知山にまつわるものについて考えていきたいと思いました。
⚫︎とてもいい展覧会でした。まちの人たちにとって身近なかき末さん、中川薬局さん、テレビの特番っぽい動画と、すばらしい絵画のとりあわせに安田さんの解説。
 今まで関心のなかった人の胸にもひびくものがあったと思います。
 うれしい企画をありがとうございました。
⚫︎太清さんの絵の変遷と絵心がレクチャーを聞いて絵の奥深さと魅力がわかり、2度楽しむことができました。
 展示会ありがとうございました。
⚫︎太清さんの作品を初めて真近で見て、その美しさ、繊細さにびっくりしました。
 福知山でもっと多くの人に知られてほしいと思いました。
⚫︎絵画ひとつひとつにエピソードがあり、とても温かい気持ちになりました。
 素敵な機会をありがとうございました!!
⚫︎
美術館の作品は何度も見せて頂いていますが、今回は市民さんのおうちにあった、さらに見応えのある作品ばかりで、あたたかい気持ちになりました。またこういった展覧会を開催していただきたいです!!
⚫︎
太清画伯の絵の変遷を見せて頂き、筆づかいの移り変わり、年を重ねるすばらしさを感じました。
 誰の人生も移り変わり、成長しているんだろうなと思うことが出来ました。
⚫︎美術館には何度も足を運んでいて日本画のデッサン力の高さ(動物・植物)、細やかな表現力に感動をしていました。
 その美術館で見ているものと同じテーマの作品についてのエピソードを今回の展覧会で知ることが出来、より深く感銘を受け、更に興味が尽きることがなく、絵の素晴らしさを追求していきたいなと思いました。
⚫︎今日は、くわしい解説をお聞きしながら、日本画、佐藤太清先生の絵画の作品を堪能しました。気がつかなかった奥深さを知りました。福知山市美術館にある最果の旅のわし、凛としたわしの立ち姿にしばらく見続けていて、これから向う勇気を頂いたことがあります。
⚫︎雪で電車が動くか心配しながら、京都から参りました。太清さまの作品の中で今回のようなのは、はじめてです。デッサン力や、鳥たちに対する思いなど、いろいろ想像しつつ拝見しました。

太清さんのSNS

「佐藤太清」に関連する作品や人、イベントなどを紹介されています。

ぜひ、チェックしてみてくださいね!

【公式】佐藤太清
Instagram:https://www.instagram.com/official_sato_taisei/
Facebook:https://www.facebook.com/share/1C3cPPabU6/?mibextid=wwXIfr

クレジット

主催:(一社)福知山芸術文化振興会
後援:福知山市
制作:(株)Locatell
動画撮影:(株)Locatell
写真撮影:清水泰人

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